◆ラフのアイディア練り
どんな絵を描くかを考えます。
電車の中や布団の中でぱっと構図が思いつくときもありますが、いつもそういうわけにはいきません…。
今回は「魔法」をテーマに描きたいと思ったのですがなかなか完成図が浮かばず…。
とりあえず白い紙にひたすら構図とキャラを描いてみました。
女の子単体のラフ案を中心に8つです。
正直描いてる本人にしかわからないようなイメージラフとなっております(´▽`;)
⑥の構図が描きたいと思ったので⑥のイメージで進めていきます。
構図が大体決まってきたら登場させるキャラクターをひたすら考えます。
「魔法」がテーマなので魔法使いの男の子と女の子をイメージで
衣装や杖のデザインをシルエットから起こしてみたり…
キャラの性格とかも想像しながらイメージが固まるまでらくがきします。
キャラデザや構図が思い浮かばないときはアニメを見たり、ゲームをしたり等
休憩がてら外部から情報を取り入れます。
普段から自分の好きなデザインの傾向はメモしておくと便利ですね!
自分の好きなものが具体的に何かをとことん追究していくことが
モチベーションに繋がることもあります。
例えば、ただ「ファンタジーが好き」ってだけじゃなく、なんでファンタジーが好きなのか
ファンタジーのどこが好きなのかとか…!
◆ラフ制作
アイディアが固まってきたらさっそく描いていきます。
先ほど描いた構図ラフをSTEP1で作成したキャンバスにコピペします。
長方形選択ツールでコピーしたい箇所を囲って ctrl+cキー(Macの方はコマンド+cキー) でコピー、
STEP1で作成したキャンバスをひらいて ctrl+vキー(もしくはコマンド+vキー) でペースト、
ペーストした構図ラフを再び範囲選択し画像左下の赤丸で囲ったアイコンで拡大、縮小し用紙にぴったり合わせます。
拡大縮小は ctrl+tキー (コマンド+tキー)でも可能です。
ラフなので多少ぼやけても気にしないで進めていきます!
構図ラフが取り込めたら、構図ラフの描いてあるレイヤーの不透明度を下げ、
その上に新規でレイヤーを作成しそこにGペンツールでラフを描きこみます。
わかりにくいですが柱の上に人が立ってる感じです…ッ
赤で水平線を引き、それにあわせて大体のパースをとっていきます。
緑色のボックスをパースにあわせて描いて、ボックスの中に入れる感じで人物の素体を描きます。
背景については水平線から上は見上げるイメージ、水平線から下は見下ろすイメージで大まかに描きます。
遠くに紫色で建物の元となるものを描きました。積木のイメージで立方体をひたすら重ねてます。
全体の基本となるものが描き終わったら人物の細部を描きこんでいきます。
ごちゃごちゃしてるので物ごとに色分け、レイヤー分けしてます。
先ほど考えたデザイン案を元に、あとはペンの走るままに・・・
若干人物の配置を調整しました。
グリッドを引いて背景も描きこんでいきます。
グリッドは3Dの素材を使用させていただいております。ありがたや…
背景は四角い箱に彫刻するようなイメージでがりがり描きます。
デザインはヨーロッパの建築物とかを参考にファンタジー要素を取り入れてます。
◆ラフ着色
頭の中の色のイメージがまとまらなかったので今回はカラーラフにしてみることにします。
細部を描いたラフの上に新規で乗算レイヤーを作成し、ぱぱぱっと試しに色を付けてみます。
光源も決めておきたかったので一旦新規乗算レイヤーで空以外の部分を影付けして
左上、水面付近から光があたっている事を意識しつつ影を消しゴムでがりがり削ります
↓完成ラフ
これでラフは完成です!
■顔の描き方
*立体の意識について
顔の描き方の一例です。
私自身まだ顔を描いたり立体を意識するのは苦手意識がありますが…ほんの少しでも参考になれば!
①で球体を描く事で頭が球体という意識がしやすくなり、立体的に描きやすくなります。
髪も脳天から毛先にかけて球体に覆いかぶせるイメージで描くとまあるくなると思います。
顔の描き方を例としてあげましたが、建物は立方体、腕は円柱等というように、
最初は単純な立体図形として捉え、それから細部を描きこむといった風にすると線画のときだけでなく
着色の際も立体の意識がしやすいと思います。
続いてはラフを元に線画を描いていきます!